かわたなガリレオ クラブ
科学教育支援ボランティアグループ
KAWATANA GALILEO CLUB

お知らせ
〇25.07.04 【受講生の皆さんへ】8月の科学教室は休止します。第10回科学教室は9月に実施します。
〇25.04.01 かわたなガリレオクラブ(KGC)は2025年度公益財団法人東京応化科学技術振興財団第20回「科学教育の普及・啓発助成」に採択されました。
第3回科学教室
「3D万華鏡ラビリンス」
・科学工作
 ☆三角柱ビー玉万華鏡
 ☆空間充填万華鏡(3D万華鏡)
第4回科学教室
「化ける科学〜手に取って運べる水と様々なスライム」
・実験
 ☆手に取って運べる水
 ☆伸びるスライム・磁石スライム

第7回科学教室
「偏光板の世界T」

・偏光板を使って光弾性などの実験
・科学工作
☆「ブラック・ウォール」
☆「偏光板万華鏡」
KGC Note              
受講生の皆さんへ
 第9回科学教室で前期終了となります。今回初めて科学工作に新しい手法を取り入れ実施してみましたが、限られた時間の中では、工作する時間の確保と内容の精選が不可欠であることを再確認しました。(改善をします)
 後期は<科学工作を通して身近な不思議を科学する>というKGC科学教室の原点に戻り、コンパクトな内容にして質を高め、科学工作にも時間をかけて、実験を行っていきます。今後は、実施予定に沿って、「KGC科学工作プログラム(科学工作に科学史と科学トピックをリンクした内容)」を実施していきます。
 8月の科学教室は休止です。次回第10回科学教室は9月27日(土)10:00開催です。費用負担はありません。(第10回科学教室は公益財団法人東京応化科学技術振興財団「科学教育の普及・啓発助成事業」の支援を受けて実施します。)





第8回科学教室「床面スレスレを地面効果で飛ぶ物体」


 <空飛ぶ船>は「地面効果」(水面では海面効果)で揚力増加と抵抗を減少させて、地表ないし水面から数十センチ〜数メートルほどの高度で航行する物体。自然界でも鳥の翼が地面や水面の近くで性能が高まることが知られています。人力のみで空を飛ぶ<鳥人間コンテスト>でも機体を海面スレスレで飛行させ、極限まで海面効果を利用し距離を稼いでいます。KGC受講生も地面効果や海面効果の事例、揚力について学んだ後に地面効果を体験してみました。模型は鳥取大学久保研究室(当時)設計の型紙を使用させていただきました。


第6回科学教室「飛ぶ種と飛び続ける物体」


 植物は子孫を残すため、種子を動物にくっつけたり、水や風を使って移動させています。それぞれ「動物散布」、「水散布」、「風散布」とよばれていますが、全く受け身ではなく、種子は自然の力をうまく利用するために様々な工夫をしています。飛び方と種子のつくりやはたらきがどのように関係しているか、種子の実物や種子模型を飛ばして観察した後に、アルソミトラや飛ぶ動物などをヒントに、飛ぶ物体をデザインし、ScienceToyMakerのWalkalong Glider を参考にして実際に飛ばしてみました。

第3回科学教室「立体万華鏡ラビリンス」(受講生作品)


 立体万華鏡ラビリンスのオリジナルは 1974年ヤマザキミノリ氏により考案された「立方体万華鏡キューモス(CUMOS)」です。佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》は立方体万華鏡の発案者ヤマザキミノリ氏とオリジナル立方体万華鏡を製作されていて、《カラフルな宇宙をイメージしたオリジナル立方体万華鏡》等、毎回素晴らしい作品を展示されています。
 第3回KGC科学教室は<科学工作>のみを行うことになり、受講生は『<ゆめぎんが>【おうちで自由研究道場】「立方体万華鏡」の巻(How to make a kaleidobox)』を参考にして立体万華鏡ラビリンスの工作にチャレンジしました。
〇ヤマザキミノリ氏の《CUMOS cubic cosmos scope since 1974》 👉
書籍『目指せ!科学者4』の紹介

 KGC科学教室は、九州工業大学出前講義と公益財団法人東京応化科学技術振興財団「科学教育の普及・啓発助成事業」の支援をいただきながら活動しています。
 先日『目指せ!科学者4(発行・発売 株式会社北野書店)』を財団よりいただきました。
 書籍の『はじめに』は、「優れた研究者の姿に触れて、具体的な科学者のイメージを持って歩まれることが青少年にとって大切であると考え…一人でも多くの若い皆さんの、科学者を目指すきっかけになること…理科啓発のためのボランティア活動をされてる方々の支えになればと思っております。』と公益財団法人東京応化科学技術振興財団理事長の藤嶋昭先生が書かれています。
 子どもの笑顔が最高の報酬であり、<教えるのではなく「科学はおもしろい」と感じてもらいたい>の理念で長年にわたってボランティア活動されている団体の紹介や世界の最先端で研究されてる研究者や研究内容の紹介、研究室訪問、学生インタビュー等、理系をめざす青少年が具体的なイメージを持つことができる内容になっています。
 研究者インタビューでは「興味が持てることを一生懸命やること、それが一番ですね。…欠点があるけど、自分が好きなところ、とがったところをどんどん伸ばすと、へこんでいる欠点が隠れちゃんですよ。本当に好きなことを、人の目を気にせずとことんやってほしいと思います。(研究者 井上晴夫東京都立大学特別先導教授)」など、青少年への温かく熱いメッセージにふれながら、研究者になるために大切なことも学ぶことができます。

書籍は、(株)北野書店さんのサイトで購入できるほか、Amazonなどのサイトからも購入できます。